映画ネタバレ

【映画】海獣の子供ネタバレあり考察!ラストシーンの意味は?

海獣の子供ネタバレあり考察 ラストの意味は?
ありちゃん
6月7日公開の映画 海獣の子供

ネタバレありの考察です。

映画をもう観たけど意味がわからないところがあってモヤモヤしている人

事前予習でネタバレを見ておきたい派という人は読んでも大丈夫!

絶対に知りたくないよっていう人はここで戻ってくださいね。

>>ネタバレなしの感想はこちら
【映画】海獣の子供はつまらない?難しくて子供は退屈?ネタバレなし感想!
ありちゃん個人の考察・憶測なので、お手やわらかに。

(そこは絶対違うでしょってところがあったらDMくださいw)

そもそもこの物語のテーマは「大切なことは言葉にできない」ので、本来考察や解説は野暮だと思っています。あーそういう見方もあるのね、という程度で読んでいただけると嬉しいです。

個人的に印象に残ったシーンをまとめています。考えがまとまりきっていないところは箇条書きです。

(他のシーンも思い出したら追記していきます!)

海くんと空くんは何者だったのか?

海くんと空くんは結局、人間なの?どこからきたの?空くんは死んでしまったの?という、疑問。

映画の中では「ジュゴンに育てられた」という説明以外の、過去の描写はほとんどカットされていました。

原作漫画は3歳ごろまで空と海が野生のジュゴンの群れの中で暮らし、デデとジムに保護されるシーンがあります。ジュゴンのお乳を飲んでいるコマもありましたね。

ジュゴンは母親が直立して頭を水面に出し、子供を抱きかかえるようにして授乳をする姿が人間のように見えるため、人魚のモデルだと言われているんですよね。海くんと空くんは人魚の子供という仮説もたてられます。

空くんが検査を受けているシーンでは「人間である」という結果が出ていますが、個人的にはやっぱり海くんと空くんは人間ではないと思います。

空くんと海くんは肌の色・目の色が違うので血の繋がった本当の兄弟ということはないでしょう。

空くんは金髪・青い目・白い肌で、西洋の子供

海くんは黒髪・茶色い目・褐色の肌。唇などの特徴を見ると黒人の子というよりは、東洋の子供ですよね。

旧約聖書における最初の人間「アダムとイブ」の象徴かな?とも一瞬考えたのですが、お互いに兄弟として認識しているということを考えるとちょっとしっくりきません。

空と海。陰と陽。生と死。

死は生の対極ではなくその一部として存在しているという言葉は私の好きなノルウェイの森/村上春樹の作品中のものですが、まさにそのように、空くんと海くんは対極のものを表しているようでいて、元々は1つの存在だったのではないでしょうか。

海の中で泳ぐ空くんと海くんの体が光るという描写があります。

別のシーンで、夜光虫を見つけた琉花に海くんが「見つけて欲しいから光るんだよ」というシーンがあります。

空くんは最後、「海くんのために」といって海に呼ばれるように消えていきますが、その時の空くんの体は光を放っています。それは死に向かっているのではなく、見つけてほしいから光っているということ。

劇中の中に出てくる表現「海のある星は子宮」「隕石は精子」を考えると、空くんは隕石(精子)に見つけてもらわなければいけない卵子の役割だったのではないかと思います。星の歌にも続く、海は産み親。人は乳房。も当てはめると腑に落ちるかな。

ありちゃん
空くんの消滅は死ではなく、新しい生命の誕生

海くんの存在については…(難解)

元々空くんと一体だった。

しかし、琉花が2度も海から陸に引き上げようとするシーンがある。

(2回目は「海くんはどっちだっけ?」と言っている。結局最後は海に引き込まれてしまったけど)

海くんは此岸と彼岸を行き来している生命たちの魂かもしれない。

琉花の名前にこめられた意味

原作では海の生物や海そのものから「るか…るか…」と呼ばれるシーンがあります。(ひらがな表記)

琉花の母・加奈子は「イルカからとった」「沖縄の花が好きだから」という由来もあげていましたが、

「理由なんていくつあったっていい」ともはぐらかしています。

実際は加奈子が海女をやっていた頃に「海の声に従ってつけた」というエピソードがありました。

るか という言葉には生物学の用語で LUCA(Last Universal Common Ancestor 共通祖先)というものがあります。

共通祖先というのはその名の通り「あらゆる生物の共通の祖先」その起源は40億年前まで遡るといいます。

LUCAの姿は1つの細胞しか持たない単純な微生物

深海の底で熱水を吹き出す噴出孔のような場所で誕生したのではないかと言われています。

参照:共通祖先(Wikipedia)

琉花に託された使命が

「誕生祭を見届けること」

「新しい生命のへその緒を断つこと」

だったのは生命の繋ぎを表しているのかもしれません。

”誕生祭”とはなんだったのか?

地球と生命の歴史の話になりますが

46億年前頃 地球誕生

44億年前頃 2億年かけて表面が冷え、海ができる

この頃に微惑星(隕石)が頻繁に地球に衝突

38億年前頃 海の中で生命(LUCA)が誕生

隕石は精子。

星は子宮。

隕石を受けて海が受胎し、生命が誕生した

LUCAの誕生から魚類のように多くの細胞を持つ生物が誕生するのはそれから10億年以上後のこと。

LUCAは長い長い間、深海でなにを見ていたのでしょうか

地球やLUCAの記憶を繰り返し伝えていくことが「誕生祭」ではないかと思います。

劇中ラストでデデが若い頃にも見たことがあるという話をしているので、50年周期くらいで誕生祭が行われているのではないでしょうか。

映画は琉花の成長の物語になっている?

原作では琉花の役割はあくまで誕生祭の「立会人」

目撃者・傍観者・生き証人という立場で描かれていたのですが

映画「海獣の子供」では誕生祭のなかでも海くんから隕石を取り上げようとしたり、

赤ん坊の海くんを抱えて(おそらく受精の瞬間?に)届けようともがいたり

琉花自身が誕生祭の中心まで参加していました。

またラストではトラブルを起こしてしまった同級生との関係が前向きになったり

わだかまりのあった両親との仲が修復されたような終わり方でした。

原作の物語は「琉花が体験した、ある夏のできごと」という感じで流れていくのですが

映画では琉花の世界を中心に起きたことと、それによって成長した物語になっている気がします。

映画というコンテンツ上、ストーリー性を持たせることが必要だったのでしょう。

原作ファンから見ると、琉花の存在が全く変わってしまい、そのものの意味が違うと感じられると思いますが

1つの作品として映画を見ると良い改変だったのではないかと思います。

ありちゃん
終わり方は少しの希望が見えた方が、映画としてはいい

琉花のお父さんとお母さんが一緒に助けにきていたシーンがよかったです

エンドロールの椅子の意味は?

エンドロールは米津玄師さんの歌「海の幽霊」が流れ、画面左から映像がチラッチラッと出たり消えたりします。

作中の劇画のクオリティが高かっただけに、このエンドロールにはがっかりしたという意見も多いみたいですね。

ありちゃん
(ありちゃんの本音)

米津玄師さんの音楽から釣られたクチなので、MVと同じように劇中の映像と一緒に使うか

もっと魅せてくれるエンドロールと一緒に海の幽霊を聴きたかったなぁ

チラチラ見えていた椅子と、その上に置かれたハイビスカス

これは原作を読むとわかるのですが映画の中では触れられていませんでした。

原作で描かれている椅子の意味

・先祖の霊が帰ってくる日に海岸に椅子を置いておく

・先祖たちは帰ってくると証拠にその椅子に何かを置いて帰る

・部屋に幽霊がいるかどうかを確かめるのにも椅子を使う

・次に見たときに椅子に変化があったら幽霊がいる

ハイビスカスは沖縄の花=琉花のことなので、

椅子の上に置かれたハイビスカスは海くん、空くんが帰ってくる日に琉花に会いに来たよというメッセージで置いてくれるのでしょう。(おそらく何年か後)

大切なことは言葉にならない

風薫る砂浜でまた会いましょう

という米津玄師さんの歌詞がリンクしていてとても素敵なエピソードだったと思うので、エンドロール後にあのシーンを持ってくるなら、ここでももうちょっと説明がわかる描写でも良かったんじゃないかと思います。

ラストシーンの琉花のセリフの意味?

エンドロールの後、琉花の母・加奈子が出産する場面に変わります。

原作では加奈子が妊娠していることに気づくデデのシーンがありましたが、映画では加奈子のお話がほぼカットされていたので

原作未読の人には唐突な出産シーンだったのではないかと思います(しかもエンドロールでやるっていう)

加奈子が正明に桃を差し出したり、正明が加奈子の家の空き缶を片付けたりという表現で夫婦仲の綻びを繕ったことを演出していたのは良かったな。

最後、へその緒を断つことを頼まれた琉花が「命を断つ音がした」といって終わるシーン、

ちょっとホラーに感じてしまったのは私だけではないと思います。

喜ばしい生命の誕生なのに「命を絶つ音」ってどういうことなんでしょうか…

原作のデデの台詞で「女の体は彼岸から命を吹き込む通路」というのがあったので

産道を通って産まれる=彼岸(もう1つの世界)での死 ということなんですかね。

 

海獣の子供 ネタバレありの感想まとめ

ネタバレをしなければ絶対に書けない感想をつらねてみました!ですが、全体的にスッキリとまとめられるお話ではないので考察が必要なシーンはまだまだありますね。思い出したらまた書いていきたいと思います。

個人的には大好きなエヴァンゲリオンの「まごころを君に」に似た感覚があったのですが、デデがもう少し赤木リツコさんのようにわかりやすく説明してくれる存在だったら良かったなぁと思いましたね。笑

が、なんども言いますが「大切なことは言葉にできない」

がこの物語のテーマでもあるので、こうやって考察すること自体がナンセンスではと思いますが

映画をみてモヤモヤしている方に少しでも参考になれば幸いです。

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